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こんにちは!
「美あつめ」の美月(みつき)です。
インスタを見ていると、「日本出張します!」という韓国人アートメイクアーティストの告知が目に入ることがあります。仕上がりがとにかく綺麗で、価格も日本のクリニックの半額以下。思わず予約しかけた……という方も多いのではないでしょうか。
実は私もそのひとりで、リップアートメイクを検討していたとき、気になって調べたことがあります。
調べてみると、韓国からの出張アートメイクは、日本では法的に問題がある可能性が高いことがわかりました。トラブル事例も少なくなく、被害を受けても泣き寝入りになりやすい構造があります。
この記事では、なぜ問題なのか・どんなリスクがあるのか・安全に受けるにはどうすればいいかを、実際にリップアートメイクを体験した私が正直に書きます。
韓国からの出張アートメイクは違法になる可能性がある
最初に結論をお伝えします。
厚生労働省の公式通知では、アートメイクは医師法上の「医療行為」に該当します。日本の医師免許または看護師免許を持たない施術者が日本国内でアートメイクを行う場合、医師法違反になる可能性があります。
また、施術時に使用する麻酔クリームも、日本では医療従事者しか使用できません。さらに、観光ビザで来日して報酬を得ている場合は不法就労にあたる可能性もあります。
なぜアートメイクが医療行為とされているのか、クリニックと無資格サロンの見分け方はアートメイクは医療行為の記事に詳しく書いています。
韓国のアーティストがどれだけ腕が良くても、日本の医療資格がなければ複数の法的問題を抱えた状態での施術になります。インスタで見かける出張告知の多くは、この点が曖昧なまま営業されているケースです。
なぜ問題?日本のアートメイクは医療行為
「針で色素を入れるだけなのに、なぜ医療行為?」と思う方もいるかもしれません。
日本では、皮膚に針を刺して色素を注入するアートメイクの施術について、厚生労働省が「医師法に規定する医業に該当する」という見解を示しています。つまり、医師または医師の指示を受けた看護師でなければ施術できない、という扱いです。
アートメイクの施術は、以下の理由から医療行為とみなされています。
- 皮膚に針を刺して傷をつける行為が伴う
- 感染症や炎症などの医療的リスクがある
- 色素の注入深度によって結果が大きく変わり、専門的な知識が必要
- アレルギー反応や皮膚疾患への対応が必要な場合がある
- 施術時に使う麻酔クリームも、日本では医療従事者しか使用できない
こうした背景から、日本でアートメイクを受ける場合は「医療クリニック」での施術が原則です。
韓国と日本の法律の違い
韓国でアートメイクが盛んな背景には、法律と運用実態のギャップがあります。
※横にスクロールできます
| 日本 | 韓国 | |
|---|---|---|
| アートメイクの分類 | 医療行為 | 医療行為(1992年の最高裁判決による) |
| 施術できる資格 | 医師 / 看護師(医師の指示のもと) | 法律上は医療者のみ。実際はサロンの無資格施術が広く黙認 |
| 施術場所 | 医療機関(クリニック) | 法律上は医療機関。実際はサロン施術が一般的 |
| 制度の動き | — | 2025年に非医療者向け国家資格の新設が決定(2027年施行予定) |
意外かもしれませんが、韓国でも法律上はアートメイクは医療行為です(1992年の最高裁判決)。それでも実際にはサロンでの無資格施術が広く行われ、長年黙認されてきました。この実情を制度として整理するため、2025年9月には非医療従事者向けの国家資格を新設する法律が可決され、2027年から施行予定と報じられています(※2026年7月時点の情報です)。
技術力が高く仕上がりが美しいアーティストが多いのは事実ですが、韓国のサロンで培ったスキルと資格は、日本の法律の枠組みには当てはまらず、日本では「医療資格なし」と同義になります。
なぜインスタに溢れているのか
法律上の問題があるにもかかわらず、韓国出張アートメイクの告知がSNSに増えている理由は明確です。価格差が大きすぎるからです。
※横にスクロールできます
| 施術箇所 | 日本のクリニック(相場) | 韓国出張施術 |
|---|---|---|
| 眉 | 3万〜8万円程度 | 非公開・ DM/LINE 誘導が多い |
| リップ | 3万〜8万円程度 | |
| アイライン | 5万〜10万円程度 |
日本のクリニックは価格を公式サイトに明示しているのに対し、韓国出張施術の多くはインスタのDMやLINEに誘導して個別に価格を伝えるスタイルです。価格が不透明なこと自体、注意が必要なサインのひとつです。
「仕上がりが綺麗で安い」という口コミが広まり、需要が高まる。それを見てさらに出張者が増える——という流れで広がっています。
知っておきたい4つのリスク
1. トラブルが起きても補償されない
日本の医療クリニックで施術を受けた場合、医療事故が起きれば医療法に基づいた補償・対応が求められます。しかし、無資格施術者によるトラブルは法的な補償の枠外です。
返金交渉もできなくはありませんが、相手が国内にいないケースや、連絡が取れなくなるケースも実際に起きています。肌へのダメージは残るのに、泣き寝入りになりやすい構造です。
2. 施術場所が医療環境ではない
出張施術の多くは、民泊(Airbnb)・ホテルの一室・マンションの一室などで行われます。医療機関のような感染対策・滅菌管理は期待できません。
針を使う施術である以上、衛生管理は非常に重要です。適切な管理がされていない環境では、感染症のリスクが高まります。
3. 2回目以降の施術が受けられない
アートメイクは通常2〜3回の施術で仕上げていくものです。韓国の出張アーティストに1回目を受けた場合、2回目・3回目は自分が韓国に行くことになります。
交通費・日程を考えると現実的でないケースがほとんどです。1回で終わらない施術だからこそ、通い続けられる環境で受けることが大切です。
4. 技術力を事前に確認する手段がない
日本の医療クリニックであれば、公式サイトの症例写真・口コミサイトの評価・カウンセリングで技術を事前に確認できます。しかし韓国出張施術の場合、確認できるのはインスタの投稿だけです。
インスタの写真はフィルターや加工が入っている場合もあり、実際の仕上がりを保証するものではありません。また、万一仕上がりに不満があっても、クレームを入れる公式な窓口がありません。
実際に報告されているトラブル事例
法律相談サイトや口コミには、実際のトラブルが報告されています。
- 「マンションの一室、施錠された部屋で施術。返金はしてもらえたが、眉毛が酷い状態のまま」
- 「施術後に皮膚トラブルが起きたが、連絡が取れなくなった」
- 「SNSの写真と実際の仕上がりが全然違った」
- 「クーリングオフを申し出たが、無視された」
返金されたとしても、肌へのダメージは消えません。アートメイクはやり直しも除去も費用と時間がかかるため、失敗したときの代償は非常に大きいです。
韓国に行ってアートメイクをするのはどう?
「じゃあ、韓国に旅行して向こうで受けるのはどうですか?」という疑問もよく聞きます。
韓国国内でも、サロンでの施術は法律上グレーな状態が長く続いてきました(2027年施行予定の新制度で変わる見込みです)。医療機関で受ける分には正規の環境ですが、「韓国ならどこで受けても合法」というわけではない点は知っておきたいところです。
ただし、注意点もあります。
- ダウンタイム中(施術後1週間前後)に飛行機に乗ることになる場合がある
- アフターケアや色味の調整で再度韓国に行く必要が生じることも
- 万一トラブルが起きたとき、日本からの対応は難しい
- 定着するまでに複数回通う必要があるが、毎回渡航するのは現実的でない
旅行ついでに受ける分には否定しませんが、アートメイクは一度で完結しない施術という点を念頭に置いておくと良いと思います。
安全に受けるには日本の医療クリニック一択
価格は高いですが、日本の医療クリニックで受けることが、現時点で最もリスクが低い選択肢です。
日本の医療クリニックで受けるメリット
- 医師・看護師が施術するため、医療的トラブルへの対応ができる
- 医療法に基づく衛生管理・感染対策が徹底されている
- 万一のトラブル時に補償・相談窓口がある
- アフターケアや複数回の施術を同じ環境で受けられる
- 施術前のカウンセリングで仕上がりのイメージを細かく調整できる
韓国からの出張アーティストに頼みたいという気持ちはよくわかります。私自身、費用のことは相当悩みました。ただ、顔に残るものだけに、後悔しない選択をしてほしいと思っています。
私が実際に選んだのは、福岡の医療クリニックです。気になる方はぜひチェックしてみてください。
\わたしが実際に通っているクリニックはこちら/
クリニック選びのポイントについては、こちらの記事で詳しく書いています。
まとめ
韓国アートメイク出張 まとめ
- 厚生労働省の見解では日本のアートメイクは医療行為。日本の医師・看護師資格を持たない施術は法的に問題がある可能性がある
- 韓国も法律上は医療行為(サロン施術は黙認されてきた実情)。いずれにせよ日本での施術は資格外
- 価格の安さが魅力だが、トラブル時の補償がなく、施術環境も非医療的
- 技術力を事前に確認する手段がなく、インスタの写真だけが判断材料になる
- 韓国旅行ついでに受けること自体は問題ないが、複数回通う前提が難しい
- 安全に受けるなら日本の医療クリニック。費用はかかるが後悔しない選択を
アートメイクは一度入れたら数年は残るもの。後悔のない施術選びのお役に立てればうれしいです。
\わたしが実際に通っているクリニックはこちら/
この記事は筆者の調査・体験をもとに作成しています。法的な解釈については専門家にご確認ください。